春が訪れると、新しいスタートを切る季節です。
入学式や入園式など、子どもにとっても家族にとっても大きな変化が訪れます。
起きる時間も変われば、これまでゆっくり食べていた朝ご飯の時間もバタバタ。いつもの家事をこなしながら、持ち物の確認や、子どもたちの着替えに身支度、それに加えて自分の支度にと・・・。
「え、もうこんな時間?まだ子どもたちの歯磨きしていないよ、急がないと!」なんてことも珍しくありません。
入園や入学は、親として「新しい環境でちゃんとやっていけるのか」「子どもが新しい友達を作れるだろうか」「新しい生活にどう対応していけばいいのか」など、不安に感じることも多いでしょう。
実は環境の変化における子どもの不安は親よりも大きいと言われています。本記事では、春からの環境の変化に備えるためのポイントと不安を乗り越えるための具体的な対策についてご紹介します。
春になると、新しい生活が始まります。入園・入学を控えた親子にとっては、期待が膨らむ反面、不安もつきものです。初めての環境や新しい人間関係にどう適応できるか、親子ともに気になるところでしょう。
入園・入学を前に、親はさまざまな不安を抱えがちです。子どもがちゃんと馴染めるか、集団生活に適応できるか、先生や新しい友達と仲良くできるかなど、心配は尽きません。
これらは「親心」からくる自然な不安。過度に心配しすぎなくても良いのもであることがほとんどです。
子どももまた、新しい環境や知らないことに対して不安を抱きます。それは親よりも大きく感じることがほとんどです。
特に、これまで家庭中心の生活をしていた場合、知らない場所や初めて会う大人や子どもに対する恐れが出ることも当然ですね。
この不安を少しでも減らすため、保育園の周りの景色になれるために散歩をしてみたり、保育園の一時預かりを利用してみたり、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合には、保育園に通っていた時の絵や写真などを見て、保育園が楽しい思い出で溢れていることを不安な子供に見せてあげることも効果的です。
昨日は「楽しそう!早く保育園に行きたい!」と思ってくれていても、次の日には「保育園なんて行きたくない」と急に不安になることも珍しくありませんよね。
日常生活に新しい環境の話を少しずつ取り入れてみましょう。
新しい環境に慣れるために加えて、入園・入学前の準備を少しずつ進めることで、親子ともに気持ちが楽になります。
通園・通学ルートを一緒に歩いたり、制服やバッグなどの持ち物を一緒に準備したりすることで、新しい生活を具体的にイメージしやすくなりますよ。
新しい生活にスムーズに移行するためには、生活リズムを整えることが大切です。
早寝早起きの習慣を入園・入学前から始め、朝の支度を時間通りに進める練習をしておくと、新生活が始まってからも慌てずに対応できます。
朝は時間がなくバタバタしてしまうため余裕がなくなってしまうものです。なかなか起きない子どもに苛立ち、なかなか進まない朝ご飯にお着替え、ついつい声が大きくなってしまうものです。
でも親がリラックスして入園・入学に向き合うと、子どもも自然と安心します。
例えば、「新しいお友達がたくさんできるよ」「おもしろい先生に会えるよ」など、ポジティブな言葉で新生活の楽しみを伝えてみてください。
集団生活に慣れるためには、基本的な生活習慣が大切です。寝る時間や起きる時間も、これまでとは変えていく必要があります。4月になって急に変更すると、親だけでなく子どもにとっても負担は大きいです。
少しずつうまく新しい生活に必要な生活習慣を身に着けていけるといいと思います。
我が家の場合は、1人目の時に生活習慣を気にせず保育園の入園をしたため、子供の心の負担が大きくなってしまい、慣らし保育にかなり時間がかかり反省しました。
もちろん子供の性格もあると思いますが、親の意識次第で取り除ける負担はできるだけ少ない方がいいです。
当日はなるべく余裕を持って行動しましょう。いつもの10倍ゆとりを持つくらいの気持ちでちょうど良いくらいです。子どもが緊張しすぎないよう、笑顔で接し、「大丈夫だよ!」と励ましてあげると安心して式を迎えられます。また、式後にはその日の出来事を振り返り、がんばったことを一緒に褒めてあげましょう。
親も不安を抱えることは当たり前。
そこで、「わからないことがあったら先生に相談すればいい」「子供と一緒に少しずつ他のママたちとも馴染んでいければいい」など、不安を前向きに転換する工夫が大切です。他の保護者との情報交換も安心感につながります。
入園・入学後は、焦らず子どものペースを尊重し、少しずつ新しい環境に慣れていけるよう見守っていくことが大切です。
我が家の子どもたちも、入園後4月5月はなかなか慣れずによく泣いていたり情緒不安定になったりしていました。産休育休明けで、仕事にも早めに慣れていきたい気持ちや焦りもあったりしますよね。そんな親の気持ちとは関係なしに、初めての集団生活で子どもの体調も安定せず、よく風邪を引いたり熱が出たりと落ち着かず、仕事を休んでしまうことも連日と続くと、明日はいけるかな?と夜不安にもなりました。
ただそれも、集団生活で免疫力を付けるための大切な機会です。健康な身体づくりのイベントとして必要なものです。仕事や休みの調整は大変ですが家族で乗り越えていきましょう。
子供の順応は早く、次第に体調も崩さなくなったり、笑顔で登園していく日もすぐにやってきます。
新生活が始まる前に、家族全員の今の日常を写真に収めるのはいかがでしょうか?
これまでずっと一緒にいたのに親元を離れて新しいコミュニティに入っていくわが子の成長は、嬉しくもありママパパにとっては寂しさを感じる瞬間です。
スタジオで衣装に着替えて撮るような、かしこまった撮影じゃなく、子どもの成長や家族の絆を写真に残しておくことで、後々ふと振り返ったときに、その時々の思い出が鮮やかによみがえります。
忙しくて気持ちに余裕がなくなったとき
ついつい感情的に子どもを叱ってしまったとき
子どもがお友達と喧嘩して元気がないとき
そんな下を向いてしまいそうなときも、いつも一緒にいた子どもとの、家族との日常を写真に残しておくことで新生活を親子で頑張るためのお守りになります。
子供にとっても、安心して帰る場所と視覚的に見ることで外の環境でもがんばれる力になります。
入学や入園といった節目の時期は、生活の変化が多く、日々が過ぎるのもあっという間です。特別な節目だからこそ、今しか撮れない家族の形や、何気ない日常の笑顔を一枚の写真に残し、成長の証として未来に渡すものとするのも素敵な思い出作りになります。
春は新しい生活が始まる季節。
入園や入学を控え、親として「うまくやっていけるのか」「子どもがちゃんと馴染めるだろうか」と不安に思うのは当然です。でも、その不安は親心からくる自然なもの。完璧に準備することよりも、少しずつ慣れ、親子で一歩ずつ歩んでいけば問題ありません。
新生活への準備は、親子の気持ちを少し軽くしてくれる大切な時間です。新しい道を一緒に歩いたり、朝のリズムを整えたりと、生活の変化をポジティブに取り入れてみましょう。子どもも親のリラックスした姿を見れば安心し、「やってみよう」と前向きになれるはずです。
毎日が慌ただしく感じても、焦らず、一緒に少しずつ新しい生活を迎えていきましょう。子どもが新しい環境に馴染むまで、見守りながら励まし、親子で「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら、春のスタートを楽しむ気持ちを大切にしてください。