その歴史は、平安時代の宮中で行われていた3つの儀式が由来とされている七五三は、生まれてきたこれまでの子どもの成長に感謝し、これからの健やかな成長を祈る日本伝統の儀式です。
七五三のイメージと言えば和服に草履というママパパが多いと思いますが、はじめて七五三を迎える3歳(数え年では2歳の場合もある)の頃には、足袋や草履を履いて長時間の移動や長時間歩くのは、小さい体にはとても負担がかかります。
この記事では、埼玉県・東京都を中心に出張カメラマンとして活動しているBiblio Boo photographyが、草履を嫌がる子どもにおすすめの対策と草履以外の履物の選択肢について紹介します。
子どもが草履を嫌がる理由は何でしょう。
普段履きなれていないから。歩きづらいから。歩きづらい中たくさんの距離を歩いて足が痛くなるから。など理由はさまざま。
七五三で草履を履く場合、できるだけお子様の負担が少なくなるような対策をしてあげましょう。
まずは、お子さんの負担を減らす、おすすめの対策を3つ紹介します。
子どもの足が痛くならないように草履を選ぶとき、サイズはとても重要です。足が痛くならないようにするための草履のサイズは、靴のサイズよりも少し大きめを選ぶのがコツです。
草履は靴と比較して鼻緒部分に足の指の付け根が引っかかり、靴のようにつま先まで指が届くことができません。そのため靴のサイズと同じものを選んでしまうと、足がつま先の部分まで上手く届かないため、普段と同じく靴のように履こうとすると草履ではきつく感じることがあります。
そのため、靴のサイズよりも少し大きめのサイズを選択することをお勧めします。
先ほど、普段の靴よりも大きめサイズの草履を選ぶ事が重要と紹介しました。ただ大きいサイズの草履の場合の欠点として、かかとが浮いて歩きにくくなってしまうことがあります。
普段草履を履き慣れていないお子さまだと、かかとが浮いてしまうとすぐに疲れてしまい、それが足が痛くなってしまう原因になってしまいます。
草履を用意した後に、ご自宅でお子様に実際に草履を履いて少し歩いてもらい、お子様が歩きにくそうにしている場合や、すぐに脱げてしまう場合はかかと止めのバンドを付けることが効果的です。
草履の鼻緒にスナップボタンが付いたゴムを付けるだけで靴のようにしっかりとかかとをホールドできるため、歩きやすくなります。取り外しも簡単なので、あらかじめ草履に付けてあげると安心ですね。
少し試しに歩かせてみて、すぐに脱げてしま場合は滑り止めで対策も◎
大きめのサイズを選び、かかと止めを付けた場合でも、お子さんが足が痛くなってしまう場合もあります。絆創膏を用意してあげたり、指にベビーパウダーやクリームを塗ってあげることも効果的でしょう。
でもやはり、お子さんの様子や機嫌を考えて、家族写真の時だけ草履を履くのはいかがでしょうか?
それまでの移動は、履きなれた靴にして、お写真に残るときだけ、さっと履き替えれば負担も大分解消されます。外で腰掛けて靴と草履を交換できるように、小さめのレジャーシートなんかを持っていると着物も汚す心配も減りより安心です。
当然、年齢による感じ方の違いもあります。七五三は、3歳、5歳、7歳の時期に行うことが多く、お子様が成長する時間も4年間あります。3歳の頃と比べて、7歳のお兄ちゃんお姉ちゃんになれば、草履での移動も苦にならないお子様も増えてきます。
ここでは、1番小さい時期に迎える3歳のお子様について書いていきますね。
そもそも3歳は、草履を履いていられる子どものほうがずっと少ないんです。自分の子どもが我慢できない子ではなく、我慢できないことが当たり前なんです。普段スニーカーなどの履きやすい靴でお出かけや公園で遊んでいるので、普段慣れていない草履を嫌がるのは当然なんですよね。
普段と違う着物を着てお出かけ、公園のように遊ぶ場所もない、さらに足元も制限されては、いつもと同じように機嫌を保つのはお子様にとっても難しいはずです。
これまで紹介したような、草履を履く上での対策も効果的ではありますが、七五三の主役はお子様です。お子様の様子・機嫌を第一に履物を選択してあげましょう。
ここからは、草履以外の履物の選択肢について紹介していきます。
七五三は、着物と草履でとイメージが強いママパパが多いと思いますが、最近では様々な履物で七五三に向かわれるご家族も増えています。
過去、3万人以上お子様の撮影に同行したBiblio Boo photographyのカメラマンのおすすめは、男女ともに黒のブーツです。
着物にブーツ!?と少し意外かもしれませんが、ブーツは着物にも違和感なくマッチします。違和感なくマッチするどころか、少し着物の裾を上げて、ちらっとブーツを見せるとよりしまった印象になりますよ。
また女の子はベロアの靴や、男の子も派手じゃなければスニーカーも違和感はなくておすすめです。
柔らかく軽い下記で紹介するようなシューズも最近は売られているようです。和柄の刺繍だと着物とも相性抜群ですね。同じような形の上履きに、着物に合いそうな色や絵を書くアイデアも最近ではたまに見かけます。
今回は、草履を嫌がる子どものおすすめの対策方法3つと、草履じゃなくても問題ない!七五三でおすすめの履物を紹介しました。
七五三は日本伝統の行事だからと着物・草履が絶対!とこだわりすぎず、わが子の成長に感謝しながら、子どもが快適に過ごせるように工夫することが1番大切です。
普段履きなれた靴やより負担の少ない他の履物を上手に取り入れて、楽しい七五三の儀式を家族で過ごしましょう。
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